近年、仮想通貨市場は価格高騰により、投資に関心を持たれた方も増えてきました。
しかし、同時に仮想通貨関連のトラブルも急増しています。
被害の多くは詐欺であり、そして最も使われる手法が「ポンジスキーム」です。
今現在、ポンジスキームらしき案件に参加をしている方や、すでに被害にあってしまった方はぜひ最後までお読みください。
ポンジスキームとは?

ポンジスキームとは投資詐欺の手法の一つで、第一次大戦後に世界中の金融秩序が混乱する中、詐欺を働いた、チャールズ・ポンジの名前が由来です。
運用する気もないのに高利率や高配当を謳って出資を募るといった方法で、
- 利回りは50%超↑
- 1年で投資額が2〜3倍!
- 絶対確実元本補償100%
という文句で出資をさせます。
その後、出資してもらったお金の一部を「儲け」「配当」という名目で相手に支払います。
言った通りに、利益を相手に手渡すことで相手を信用させるのです。
しかし、実際は資金が運用されているわけではありません。
単に新規の会員からとったお金を上位会員に分配し、あたかも運用がうまくいっているかのように見せているだけです!
ポンジスキームは必ずいつかは破綻する

ポンジスキームは、いわゆる自転車操業で運営されているビジネスで、必ずいつかは破綻する仕組みです。
初めの方に入会すれば配当が順調に支払われ続けるので、その証拠を元に、さらに新規の会員を紹介しやすくなります。
その結果、多くの被害者が生まれてしまうのが、ポンジスキームの恐ろしさです。
配当を出せなくなって破綻するか、あるいは資金を抱えて行方をくらますかのどちらかです。
後から入ってきた会員は、元本を取り戻す前にシステムが破綻してしまい、必ず損をしてしまいます。
騙されないために気をつけるポイントは?
では、このような詐欺に騙されないためには何を気をつけたらいいのでしょうか?
仮想通貨に限らず、注意すべきポイントは以下の通りです。
- 確実に儲かる投資などない
- 100%元本保証を疑う
- アンバサダー(広告塔)の有無
確実に儲かる投資などない
これは全ての投資に言えることですが、投資で100%思い通りに儲かるものなどはありません。
ビットコインも2017年末に200万円を超えた頃、このまま値上がりして1000万円を超えるかもと言われていましたが、現実にはそうもなりませんでした。
市場は買いと売りのバランスで成り立っていますので、値上がりだけを続けることはまずありません。
100%元本保証を疑う
元本保証は本来、銀行などが預金者からお金を預かった場合、預かった金額を減らさない約束のことです。
銀行の場合は預金保険をかけている為、銀行が破綻しても1000万円までは保証されることになりますが、
預金には金利がほとんどつきません。
投資の世界では
ハイリスク・ハイリターン
ローリスク・ローリターン
の組み合わせが鉄則です。
アンバサダーの有無
詐欺業者かどうかを見極める際にどこの企業にどのアンバサダーに就いているかはかなり重要です。
スポンサー契約をするにあたり、財務状況や内部体制は厳しく審査されるのは勿論、不祥事が起こってしまうと、その火の粉はアンバサダー本人にも降りかかってくることにもなる為、
契約の有無はその業者の信頼性についてもそれなりに評価できるポイントともいえるでしょう。
勧誘されたらその場ですぐに検索を
仮想通貨に限らず、ポンジスキームについては、検索すれば既に発生している被害の状況や怪しい噂がみつかることがあります。