MetaTrader4 (MT4)にはチャート分析に必要なオブジェクトを追加できる機能が搭載されています。
メニューからチャート上に追加できるフィボナッチは以下の5つです。

- リトレースメント
- タイムゾーン
- ファン
- アーク
- エキスパンション
フィボナッチとは?
FXにおけるフィボナッチとは、「1:1.618」という黄金比率をチャートに組み込み、その後の動きを予想するテクニカルな分析方法です。
黄金比とは、フィボナッチ数列によって導き出せる形状のことで、一般的に人間が自然と好む形とされています。
この黄金比はFXのチャート上にも登場し、数値の比率を参考にしながらチャートの動きを予想します。
フィボナッチ・リトレースメント

フィボナッチ・リトレースメントはトレンド発生時の押し目と戻りがどの価格を目標として推移するのかを把握するテクニカル分析です。
フィボナッチを用いたテクニカル分析の中では最も有名で、一般的に「フィボナッチ」といえば、このフィボナッチ・リトレースメントを指すケースが多いです。
フィボナッチ・タイムゾーン

フィボナッチ・タイムゾーンは1、2、3、5、8、13、21、34とフィボナッチ数列の間隔に垂直線を引くテクニカル分析です。
それぞれの線の近くで大きな値動きが期待されるとされており、これはフィボナッチに時間の概念を織り込んだ分析になります。
フィボナッチ・ファン

フィボナッチ・ファンは価格と時間軸の両方を加味したもので、引き方は『リトレースメント』と同じように直近最安値から最高値に向かって引いていきます。
時間も意識した斜めのラインが引けるため『リトレースメント』では見つけられなかったポイントで反発している箇所が見受けられます。
フィボナッチ・アーク

フィボナッチ・アークは『タイムゾーン』同様に時間の概念を織り込んだ分析で、アーク(円弧)を用いて価格と時間の両方の側面から、予測を行います。
フィボナッチ・エクスパンション

フィボナッチ・エクスパンションは『リトレースメント』によく似たテクニカル分析で、トレンド相場において押し目や売りのポイントがどこかを予測するテクニカル分析です。
主に利益確定に使うとされており、状況やタイミングによって『リトレースメント』との使い分けが求められます。