MetaTrader4 (MT4)にはチャート分析に必要なオブジェクトを追加できる機能が搭載されています。
メニューからチャート上に追加できるギャンは以下の3つです。

- ギャンライン
- ギャンファン
- ギャングリッド
ギャンとは?
ギャンとは19世紀後半から20世紀半ばにアメリカで活躍した投資家ウィリアム・ギャンが考案したギャン理論のことです。
主にMT4では時間と価格の比例関係を分析する際に使用されます。
ギャンライン

ギャンラインとは、トレンドをいち早く見つけるためのテクニカル指標です。
ギャンラインは『45度の角度で描画されるライン』でギャン理論によると45度の傾斜がある値動きは、長期的な上昇トレンド(下降トレンド)を意味します。
ギャンファン

ギャンファンとは、価格チャートの底から天井にかけて異なる角度のラインを引き、トレンドの強弱や転換ポイントを探る際に使用されます。
ギャンファンは、1×1(45度)を1本引いてトレンドの判断をするギャンラインに、さらに異なる角度のラインを8本加えます。
ギャンファンのラインは以下の角度で表示されます。
- 1×8 82.5度
- 1×4 75度
- 1×3 71.25度
- 1×2 63.75度
- 1×1 45度
- 2×1 26.25度
- 3×1 18.75度
- 4×1 15度
- 8×1 7.5度
ギャンファンは複数のラインを引いて分析するため、ギャンラインに比べて精度が高い分析ができるメリットがある反面、より細かな分析が必要になり、複雑化するというデメリットもあります。
ギャングリッド

ギャングリッドとは1x1 単位の対角線を結んだラインをチャート全体に格子状(グリッド)に表示され、1x1 単位の上昇勾配、下降勾配がわかるようになっています。
格子の幅は標準で17本のローソク足が入る幅となり、価格がこの格子(グリッド)に従って動く傾向が多いとされています。