MT4のトレード画面にある証拠金や証拠金維持率について、また、資金管理の方法までご説明いたします。
MT4トレード画面の見方
まずはMT4のトレード画面についておさらいしましょう。

- 残高
FXの口座残高です - クレジット
ボーナスなどで配布された金額。ない口座もあります - 有効証拠金
残高+クレジット+保有しているポジションの為替差損益 - 証拠金
通貨を購入するする際に必要な金額 - 余剰証拠金
有効証拠金-証拠金 - 証拠金維持率
有効証拠金÷必要証拠金×100
※クレジットはボーナスがない業者には残高のみの表示になります
証拠金
証拠金とは通貨を購入する際に必要なお金のことです。
各、FX会社に指定されているレバレッジによって、購入する際に必要な金額が変わります。
また、レバレッジと証拠金については以下の計算で求めることができます。

レバレッジ1,000倍のFX会社で、0.5lot購入した場合には
取引通貨量が0.1lotあたり10,000通貨
0.5lot × 10,000通貨 = 50,000通貨
50,000通貨をレバレッジ1,000倍で割ると、50通貨になり、
50,000通貨購入に必要な分を、50通貨分の金額でまかなえることが可能になります。
よって、画像の様に1ドル110.58円を50通貨購入すると、5530円支払うことになり、
この5530円が証拠金の表示となります。
有効証拠金
有効証拠金とは今あるお金をまとめたものになります。
下の画像からわからもわかる様に以下の図式になっています。
有効証拠金=残高+クレジット+現在の損益

損益が計算に含まれている為、新しく通貨を購入しなくても、常に状況によって、数値が増減します。
余剰証拠金
今使えるお金から、必ず使うお金を引いた残りが余剰証拠金となります。
余剰証拠金=有効証拠金-証拠金

証拠金は、通貨を購入する際に担保として預けているだけのお金なので残高には影響ありません。
そのため、実際に取引に使えるお金の量を余剰証拠金で表しています。
証拠金維持率
証拠金維持率とはロスカットの判定に使われる値で、以下の計算式で表します。
証拠金維持率=有効証拠金÷証拠金×100

この%がFX会社の指定する特定の値を下回った場合に、ロスカットが実行されます。
資金管理方法
これからは証拠金や維持率を用いて資金管理の具体例を見ていきましょう。
最大lot数の確認
いくらまでのlot数までなら買えるか確認する方法です。
一度に買える通貨量を把握することで、自分の取引量が余裕があるのか危険なのかがわかる様になります。
計算式は以下、内容になります。
資金(残高+クレジット)×レバレッジ÷レート÷1ロットの通貨量

上の画像のレバレッジ1000倍のFX口座で計算すると
1,000,000×1000÷110.583÷100,000(1lot)
=90.42
つまり、合計で『90.42lot』購入すると維持率が100%になります。
これを目安として、現在持っているlot数を『90.42』から引くことで、あとどれぐらいlot数を追加しても大丈夫なのかの目安にすることができます。
ロスカットタイミングを確認
通貨のレートがいくらに到達したらロスカットになるのか考えます。
下の画像を例にして計算していきましょう。

110.598円で購入した0.5lotですが、資金の1,000,000円までマイナスになるのはいくらの時かを考えます。
先ほどまでに説明した証拠金の計算を用いて、実際に購入時に必要な金額を算出し、それを別の価格になったときの必要金額と比べます。
取引通貨量1lot=100,000で計算
購入時金額
lot数×取引通貨量×購入時価格
0.1×100,000×110.598
現在価格金額
lot数×取引通貨量×現在価格金額
0.1×100,000×110.583
差額
購入時金額-現在価格金額
5,529,900-5,529,150
=750
「現在価格」を変更することで差額として損益も変化するのでいくらまで値段が上昇すればロスカットになるのか計算することができます。
まとめ
- 証拠金は通貨を購入する際に必要な金額
- 有効証拠金は全てを足した金額
- 余剰証拠金は有効証拠金-証拠金の値
- 証拠金維持率は有効証拠金÷証拠金の値
資金管理に関しては、複数のポジションを計算していくことは大変なので、エクセルなどの表計算ソフトに記入していくことをお勧めします。