
約6週間ごとに年に8回、火曜日に開催されるFOMC(米連邦公開市場委員会)
日本で言う所の日本銀行に当たるFRB(米連邦準備制度理事会)の委員が一堂に会し、米国の『短期金利』を決定する他、今後の金融政策方針についての会合が行われます。
会合の結果、株価や為替など世界中のマーケットが反応し、思わぬ変動を生むことがある為、投資をしている人にはおなじみのFOMCですが、
- なぜFOMCはマーケットに大きく影響するのか?
- 経済ニュースで見る短期金利とは何をさしているのか?
短期金利とは?
短期金利というのは長期金利と一緒に1セットで覚えられるとわかりやすいかと思います。
- 短期金利:返済期間が1年未満の借金についてくる金利
- 長期金利:返済期間が1年以上の借金についてくる金利
経済ニュースで見る短期金利とは
普段経済ニュースで目にする短期金利、長期金利というのはどのような金利か決まっています。
短期金利というのはその国の政策金利というものを意味します。
政策金利とは、その国の銀行がFRBや日銀などの中央銀行からお金を借りるときの基準になる金利です。
そして経済ニュースではそれを短期金利と言い換えてるわけです。
政策金利の上げ下げが市場に大きく影響する
銀行から企業に事業資金として融資して、流通させます。
金利を下げると景気が良くなる?
政策金利を下げることを金融緩和と言われ、以下の効果があります。
- 物価の上昇
- 通貨安になる(輸出に有利になり、貿易黒字に)
- 債券の利回りが下がる
金利を上げると景気が悪くなる?
- 物価の下降
- 通貨高になる(輸出に不利になり、貿易赤字に)
- 債券の利回りが上がる
利上げは何のために行われるのか?
政策金利を上げることで、急激な物価上昇や景気が過熱しすぎてバブルが発生しないようにする効果があります。
しかし、景気を冷やす効果があるため、利上げはかなり慎重に行われることになります。
FOMCと為替相場
FOMCでの金融政策では、一般的に景気が良いと政策金利を引上げ、景気が悪いと政策金利を引下げます。
引上げが行われた場合、市場金利が上がるため、『高い金利の通貨を買いたい』投資家たちの『ドル買い』が起こる傾向があります。
一方、引下げが行われた場合は、市場金利が下がり、『低い金利の通貨は手放したい』投資家たちの『ドル売り』が起こる傾向があります。
このような投資家たちの動きが為替レートに大きな影響を与えるといわれています。

米国政策金利は世界のマーケットを牛耳る
政策金利がどうなるかによって、世の中の経済が大きく影響を受けると言うことがわかります。
そして、米国は世界経済の中心にあり、米国経済の影響は、世界の影響と言えるため、年8回、約6週間ごとに米国ワシントンで行われるFOMCに注目が集まるのです。
FOMCに注目して、株価や為替の動きを見極めてみましょう。
なぜFOMCは注目されるのか?